市長 野口市太郎

企業誘致の実現により、人口減少を含め市の様々な課題の解決につなげたい。

五島市の魅力
五島市は、全域が西海国立公園内にあり、自然や食が豊かで、観光地として魅力的です。また、遣唐使関連の日本遺産や潜伏キリシタン関連の世界遺産もあり、さらには優れた地形・地質遺産をもつ地域として日本ジオパークの認定を受けました。この3冠を達成しているのは、全国でも数が少なく、他にない魅力たっぷりの市であると思っております。
また再生可能エネルギーの推進にも取り組んでおり、市で消費する電力の半分以上は再生可能エネルギー由来となっております。今進めている、浮体式洋上風力発電を入れると8割に達する見込みです。脱炭素社会に向けて取り組む先進的な自治体ではないかと思っております。

五島市の課題
全国的な課題でもありますが、やはり人口減少、少子高齢化が大きな課題ではないかと考えています。その対策として、市では平成29年4月に施行された有人国境離島法のもと、新たに雇用を創出する企業の支援や、観光振興、Uターン・Iターンの移住振興、少子化対策、教育の充実を推進しております。
Uターン、Iターンにおいては、毎年200名を超える方にお見えいただいております。この数字は県内では長崎市、佐世保市に次いで3番目になります。移住者の8割近くが40歳代未満の若い世代で、移住後の5年間の追跡調査によると、8割の方が定住されています。

企業誘致を通じて実現したいこと
企業誘致が実現することにより、人口減少を含め、市の様々な課題の解決につながると思っております。市外から進出された企業により良質な雇用の場が提供されること、またそれに刺激を受けて市内の企業における職場環境が改善されるのではと期待しております。このような雇用の場を確保することによって、市民が島外に出ていくのを防ぐ、あるいは移住として島外からお呼びする契機となると思っております。
市には大学がなく、そのため市内の高校を卒業した子供たちは、進学のために9割が市を離れてしまいます。1割は就職しますが、その半分は島外にて就職をしている現状です。雇用の場を確保することにより、市内で就職をしてもらう、また一旦進学のために島を離れたとしても、卒業をして島に戻ってきて就職をしてもらえたらと思っております。今までは離れていってしまうばかりでしたが、いかに地元を想う若い人たちを島に呼び戻すかが、これからの大きなポイントになると考えています。実際に島を離れ、島外で出来たネットワークをもって、Uターンとして移住し、地域を活性化してくださっている方々もいます。若い世代が島に移住してくれることにより、結果として少子化対策につながることを期待しています。

市長から誘致企業に向けたメッセージ
国境離島の五島市へ進出される企業は、地域貢献、地方創生に熱心に取り組まれていると社会的に評価をされるのではないでしょうか。あわせて、市では再生可能エネルギーの推進をしておりますので、企業として脱炭素社会に向けた環境への取り組みにご参入いただくことも可能です。社会的な付加価値を創出することが出来るのではと思っております。実際に、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで調達している市内の企業は「五島版 RE100 」の認定を受け、その取り組みを地域から評価されています。
五島市は、古くから離島の特性を活かし、色々な文化や人を、外から受け入れることで、業を成して創り上げてきた市です。新たな人を受け入れることに、オープンな地域です。まごころを込めて支援をしてまいります。ぜひ五島市にいらしてください。

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