日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社
副主任 久保兼太郎

一度島を出たからこそわかった五島の魅力。進出企業の五島オフィス責任者として、IT人材の育成に奔走する。

会社について
1967年に設立した、独立系IT企業です。私たちはIT関連事業と駐輪場のパーキングシステム事業の2つの事業を展開しています。
IT関連事業では、システム開発事業とサポート&サービス事業の2つのセグメントで構成されており、トータルソリューションサービスとしてお客様に提供をしています。五島オフィスを含む長崎拠点は、サポート&サービス事業に属しています。こちらの事業では、ITインフラの設計構築、保守運用を中心としており、テクニカルサポート、ヘルプデスクの業務支援を行うアウトソーシング等も展開しています。パーキングシステム事業では、駐輪場の管理運営と電磁ロック式の駐輪機の販売を主力として展開をしています。

自己紹介
五島市で生まれ、高校まで地元で生活をしていました。そのうちに都会に憧れを抱くようになり、福岡に行きたいと思うようになりました。卒業して島を離れ、ブライダル関連の仕事をしながら福岡で5年間生活をしていました。
五島市に戻ってからの就職活動中に、定期的通っていたハローワークで、IT企業が五島市に進出をするということ聞きました。元々、IT企業への入社を志望していたこともあり、タイミングも含め自分自身の人生の大きなチャンスであると思い、すぐに応募しました。それが今の会社に入ったきっかけです。

五島市へ戻ってきた理由
福岡での暮らしも充実をしておりましたが、帰省をするたびに、島を離れたときには気づいていなかった五島市の良さを実感するようになりました。美しい自然、海や山に囲まれた生活、高校までは当たり前でしたが、福岡ではそのような自然豊かな環境での生活は出来ませんでした。五島市に戻りたいという気持ちが強くなり、Uターンをすることを決めました。

五島市に戻ってから行った取組み
入社をしてから3年半になります。入社したての頃は技術的にも未熟でしたし、チームをマネジメントしていくことにも不安がありました。不安を払拭するために、勉強もしました。そのうちに技術やマネジメント力がついてきたように思います。上司も丁寧にサポートをしてくださいますし、自身の成長を感じることが出来ています。
現在、五島オフィスは私を含めて8名、全員五島市の出身者です。毎年、新卒社員として地元の高校生を採用しています。高校生を採用するにあたり、地域や保護者の方々における企業の認知度を高めることも重要であると考えています。商工会のイベントに積極的に参加をしたり、年に数回商店街の清掃をしたり、スポーツ大会のスポンサーとなるなど、取り組みを推進しています。その成果があってか、認知度が年々高まっていること実感しています。新卒社員には、技術よりもやる気や意欲、自発性を発揮してもらいたいと期待しています。

五島市に来て欲しい企業
五島市を出ている友人たちも、実はIT企業で働いている人が多いです。ですが、Uターン移住をしたくても、実際にその技術を活かせる雇用の場がないのが現状です。私たちもIT企業ですので、そのニーズに応えることを目指していかないといけませんが、その意味では、もう少し他のIT企業が進出をしてくるのも良いのではと思います。IT企業の場合は、インターネット環境を心配されるかと思いますが、五島市はNTTの光回線が通っていますし、本島と比較をしても速度の遅延はなく、トラブルは一切ありません。また地震、積雪がないので、BCPの拠点としてもかなりメリットが大きいと思います。

五島市の魅力
人の温かさですね。特に五島市役所の方は、すごく丁寧に、一緒に企業進出の支援をしてくださいます。進出したあとも、五島市でわからないことについては市役所の方に相談をしています。いつも熱心に対応してくださるので、安心して生活をすることが出来ています。五島市にいらした際には、ぜひ大瀬崎灯台にいってみてください。灯台から見る夕陽は、都会からこられた方にとってはインパクトがあると思います。

TOP